UwView / UwView Pro(以下 UVF / UVP)の検索・フィルタ機能を、メイン画面への上書き表示から独立したポップアップウィンドウに切り出しました。地味な変更に見えますが、「結果を見ながら元の位置へ飛ぶ」という、大容量ログを読むときに一番よく詰まっていた動作を解消するための設計変更です。
何が変わったのか
これまでのフィルタ表示は、検索条件に合った行だけをメインのテキスト画面にその場で差し替えて見せる方式でした。ヒット行の一覧は見られても、元のファイルの前後関係や、他の場所を同時に確認することができませんでした。
今回、フィルタ結果を非モーダルの別ウィンドウに分離したことで、次の3つが同時にできるようになりました。

1. ジャンプ — 結果一覧から本文の該当行へ
ポップアップ内のヒット行をダブルクリックまたはEnterで選択すると、メイン画面が実際のテキストの該当行へスクロールし、一瞬ハイライトされます。ポップアップは閉じずに開いたままなので、結果一覧を見ながら本文を何度も行き来できます。
2. 保存 — フィルタ結果を別ファイルに書き出す
ツールバーの「保存…」から、フィルタ結果を独立したファイルとして書き出せます。「本文のみ/行番号+本文」「ヒット行のみ/前後を含める」を組み合わせて選択でき、大量ヒットでもメモリに全展開せず、1行ずつ逐次書き出す方式(進捗表示・キャンセル対応)にしています。数百万行規模のログでも、保存中にアプリが固まることはありません。
3. 前後文脈表示(±N行) — ヒット行だけでは見えない周辺情報
ヒット行の前後何行分を一緒に表示するかを指定できます。隣接するヒットの文脈範囲が重なる、あるいは隣接している場合は、行が二重に表示されないよう1つのブロックに自動で結合されます(例: 100行目と103行目がヒットし、前後2行を表示する設定なら、98〜105行を1つのブロックとしてまとめて表示)。
無料版とProの違い
この機能をどこまで無料版に開放するかは、実装しながら方針を見直しました。当初は「前後文脈表示はPro限定」で検討していましたが、UXを優先し、無料版にも制限付きで開放しています。
| 機能 | UwView(無料) | UwView Pro |
|---|---|---|
| ポップアップウィンドウ | ○(1つ・アクティブなタブに連動) | ○(タブごとに独立して開く) |
| ジャンプ・保存 | ○ | ○ |
| 前後±N行の文脈表示 | ○(N=0または1のみ) | ○(Nは最大64まで指定可) |
| ポップアップ内の矩形選択 | ✕ | ○ |
無料版はヒット行+前後1行(最大3行)までの表示に制限し、Proは最大64まで指定できます。また無料版のポップアップは常に1つで、アクティブなタブの結果に連動して切り替わるのに対し、Proはタブごとに独立したポップアップを同時に開いておけます。ポップアップ内でのドラッグによる矩形選択・保存は、UVP限定の機能です。
なぜ「保存」まで無料版に含めたのか
検索結果の保存・エクスポートは、当初の販売戦略ではPro差別化機能の候補でもありました。ただ実装を進める中で、「結果を見ながら元の位置に戻れない」というUXの不便さのほうが優先度が高いと判断し、ジャンプと保存は無料版にも含める方針にしました。そのぶんPro側の差別化は、前後文脈の指定数増加・タブごとの並行ポップアップ・矩形選択という、より「大量のログを継続的に運用する」場面で効いてくる機能に寄せています。
実装の裏側(軽く)
表示と保存で同じロジックを共用しているのもポイントです。ヒット行の集合から「前後N行を含むブロック」を組み立てる処理(重複マージを含む)を1つの関数にまとめ、画面表示・ファイル保存の両方から呼び出す設計にしています。表示側は数百万件規模のヒットでもスクロールが破綻しないよう、ブロック単位で行を遅延解決するUI仮想化を行っています。
まとめ
- 検索・フィルタのヒット表示を、メイン画面への上書きから独立したポップアップウィンドウに分離した
- ポップアップからジャンプ(本文の該当行へ移動)・保存(別ファイルへ書き出し)・前後±N行の文脈表示ができるようになった
- 無料版はポップアップ1つ・前後文脈は最大1行までに制限、UwView Proはタブごとの独立ポップアップ・前後文脈無制限・矩形選択まで対応
- 「見ながら触れる」体験を優先し、ジャンプと保存は無料版にも開放したうえで、Pro差別化はより高度な運用機能に寄せた
大容量ログを検索しながら本文を行き来したい方は、UwView(無料・OSS)でこのポップアップ機能を試せます。さらにタブごとの並行ポップアップや矩形選択まで使いたい場合は、UwView Pro(全OS対応・買い切り $129/月額 $9)をどうぞ。
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開発者より: アプリ・Kindle本・オープンソースの一覧は GitHub: amru195704 にまとめています。
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