大容量テキストビューア UwView は、これまで 色分けハイライタ や 右クリック即着色・セッション復元 など、機能を1つずつ紹介してきました。今回はその機能をバラバラに紹介するのではなく、実際の調査作業でつないだらどうなるかを1本の流れで見せます。
題材は「数GB〜数十GBに膨れたWebサーバーのアクセスログから、5xxエラーの塊を見つけて原因になりそうな行を残す」という、割とありがちな調査です。
Step1: とりあえず開く(索引を待たない)
UwViewはページモードでの即時オープンが設計の核なので、数十GB級のログでもファイルを選んだ瞬間に先頭から読み始められます。バックグラウンドで進む索引構築を待つ必要はありません。「まず開いて、頭からざっと眺める」を調査の第一歩にできるのは地味に効きます。
Step2: Web access プリセットを読み込んで色を付ける
色分けハイライタのダイアログから同梱の Web access (HTTP) プリセットを読み込みます。5xx を赤、4xx を橙、3xx を青、2xx を緑に塗り分けるルールセットで、流し見するだけでエラーの塊が目に飛び込んでくるようになります。

この状態でスクロールすると、赤(5xx)が固まっている時間帯がひと目で分かります。「どのあたりの時間帯を詳しく見るか」の当たりを付ける段階では、検索よりもこの色の塊を目で追うほうが早いことが多いです。
Step3: 気になったIPだけ、その場で右クリック着色
色の塊の中に、同じクライアントIPが何度も出てきているのに気づいたとします。ここで検索ダイアログを開いて正規表現を書く必要はありません。そのIP文字列をダブルクリックで選択して右クリックすれば、色スウォッチから即座に別の色を割り当てられます。

割り当てた瞬間、画面に見えている同じIPが一斉に着色されます。プリセットのステータスコード色(赤・橙・青・緑)と、あとから足したIP用の色が同じ画面で共存するので、「5xxのうち、このIPが絡んでいるものだけ」がさらに一段階目立つようになります。

このIP用の色分けだけを取り出して .uwvhl として保存しておけば、次に似た調査をするときに読み込むだけで再利用できます。プリセットは「土台」、右クリック着色は「今回だけの当たり」という役割分担です。
Step4: 検索で本文脈をつかみ、怪しい行をブックマーク
色で当たりを付けたら、実際に何が起きているかは検索で確認します。UwViewの検索結果はポップアップの別ビューに一覧表示され、各ヒットに前後±1行の文脈が付くので、1行だけ見て早合点することがありません。ヒット一覧はクリックで本文の該当行へジャンプでき、検索結果自体を元の行番号付きで別ファイルに保存することもできます。
UwViewProなら+ーN行表示できます。
原因調査の起点になりそうな行は、その場でブックマークしておきます。ブックマークはトグルで付け外しでき、前後ジャンプで移動でき、さらにミニマップ(スクロールバー横の分布表示)にも位置が出るので、数十万行スクロールした後でも「さっき気になった場所」に迷わず戻れます。
Step5: 日をまたいだら、セッション復元で続きから
数十GBのログの調査は1日で終わらないこともあります。UwViewを普通に終了して次の日また起動すると、前回開いていたタブを復元するかを尋ねてくれます。

「復元する」を選べば、昨日開いていたタブが前回のスクロール位置付近まで開き直されるので、「昨日どこまで見たか」を思い出す時間を使わずに続きから再開できます。
まだできないこと(正直に)
この流れは今のUwViewでも通しでできますが、限界もあります。Follow(tail)中に検索結果が自動更新される機能や、タブごとの状態(ブックマーク・エンコード・Follow設定・色分けルールの紐づけ)を個別に保存して次回も復元する機能は、まだ実装していません。
セッション復元で戻るのは「開いていたタブのファイル」と「前回のスクロール位置付近」までで、ブックマークや色分けルールはアプリを閉じると持ち越されません(次に開いたときはまっさら)。このあたりは次期バージョンで対応予定です。(公開ロードマップに候補として並んでいます)。「監視しながらリアルタイムに条件が引っかかった行だけ追い続ける」という使い方は、現時点では検索を都度実行し直す運用でしのぐ形になります。
なお、上位版の UwView Proでは、索引を .uwvz として保存して開き直しを数十ms級にする、圧縮したまま検索する、約1/9のサイズでアーカイブするといった機能があります。今回の流れそのものは無料版UVFだけで完結しますが、「同じログを何度も瞬時に開き直す」「調査が終わったログを消さずに保管したい」場合はProの方向性が効いてきます。
まとめ
- 即時オープン → プリセットで大枠を色分け → 気になった語を右クリックで即着色 → 検索で文脈確認しつつブックマーク → 翌日はセッション復元で続きから、という一連の流れは既存機能の組み合わせだけで通します。
- 個別機能の紹介では見えにくい「実際の調査でどうつながるか」を意識して使うと、UwViewの機能はそれぞれが単独ではなく互いを補う設計になっていることが分かります。
- Follow連動検索・per-fileの状態復元などはまだ未実装で、ロードマップで公開しています。
無料で使えるので、大きなログを日常的に触る方は一度この流れを試してみてください。
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出典
- amru195704/UwView(GitHub) https://github.com/amru195704/UwView
- 今後の機能追加候補(Roadmap・Issue) https://github.com/amru195704/UwView/issues/1
そして、ストレージを専有している巨大ログを圧縮して保管し、さらに高速に検索したいなら UwView Pro をどうぞ。永続索引・圧縮キャッシュ検索・約1/9保管で、開き直しも検索も一段速くなります(全OS対応・買い切り $129/月額 $9)。
開発者より: アプリ・Kindle本・オープンソースの一覧は GitHub: amru195704 にまとめています。
お願い
本記事の情報は参考目的で掲載しており、正確性・完全性を保証するものではありません。機能の有無は各バージョン時点の確認であり、今後のアップデートで変わる可能性があります。誤記・不正確な情報がございましたら、コメント欄よりご指摘いただければ、確認のうえ修正いたします。


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